楽天が運営する懸賞サイト「懸賞市場」が2月末で終了へ

獲得できるリストの低下、メルマガ配信有料化などによりサービス利用店舗が激減

中川 昌俊

2016年1月22日 9:30

楽天が運営する懸賞サイト「懸賞市場」が2月末で終了することがわかった。懸賞を利用することで獲得できるリストの質が低下したほか、メルマガの配信有料化などで懸賞サービスを利用する出店者が激減。サービス終了に至った。

「楽天市場」開始当初は、ネット通販でどのような商品が届くのか半信半疑のユーザーが多く、「商品に興味があるけれども、まずは懸賞に申し込む」といったユーザーが多かった。

EC事業者は商品を掲載すると、1万円程度の投資で数万のメールアドレスを獲得することができた「懸賞市場」。獲得したメールアドレスにメルマガ配信することで、大きな売り上げにつなげる店舗が多かった。

そのため、2006年くらいまでは「楽天市場」の出店者にとって懸賞サービスの利用は、売り上げ拡大のための近道とされ、楽天大学や各種勉強会でも懸賞サービスの利用方法を教える講座が設けられるほどだった。

しかし、ネット通販の一般化や複数アドレスの利用が一般化したことなどで、懸賞で獲得したメールアドレスへの転換率が大きく低減。2011年からのメールマガジンの配信回数の制限、2014年からのメール配信完全有料化などにより、現在は「懸賞市場」を利用するショップはほぼなくなってきていた。

楽天はサービスの終了の理由について、「近年のサービス充実・拡大やSNSの進化により、懸賞市場サービスが提供していた価値は相対的に低下してきている状況」のためだとしている。

楽天は2015年末にBtoBマッチングサイト「楽天ビジネス」を終了させるなど、旧来のビジネスモデルによるサービスの終了を進めている(参照記事)。

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