森野 誠之 2019/7/23 8:00
ネッ担まとめ

AI導入する企業が増えてきました。「AIはよくわからないなあ」という方も多いかと思いますが、活用方法も確立されてきています。事例を見て自社への導入を検討していきましょう。

AI導入はもう他人事じゃない

ニトリホールディングス、機械学習を用いた画像検索エンジン「Image Search」を日本初導入 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/6861

オークション「モバオク」のスマホアプリが音声による商品検索機能を導入 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6659

「SHOPLIST」が2枚の全身写真で採寸できるAI技術を導入、適切サイズのレコメンドや「バーチャル試着体験」を実現 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6652

顧客満足度が1.5倍に。AIで顧客提供価値を最大化するファッションテック企業「FABRIC TOKYO」 | Ledge.ai
https://ledge.ai/fabric-tokyo-tegaki-2/

まとめると、

  • ニトリはAlibaba Cloudの画像検索エンジン「Image Search」を導入。スマホで撮影した商品写真を使ってECサイトの商品などが検索できるようにする
  • モバオクはgoo Search Solutionの「音声検索機能」を導入。音声で表示順や価格での絞り込みなどをワンステップで行え
  • SHOPLISTはボディグラム提供する高精度身体採寸テクノロジー「bodygram」を導入。4つの情報入力と2枚の全身写真だけで採寸できる
  • FABRIC TOKYOは手書き文字認識AI OCR「Tegaki」を導入。アンケートの回答率が約10倍、顧客満足度は約1.5倍に向上した

従業員向けアプリにも同様の機能を搭載し、顧客の探している商品を店頭でスピーディーに見つけられるようにするほか、類似商品や関連商品のコーディネート提案など、リアル店舗の接客品質向上にも役立てる。
ニトリホールディングス、機械学習を用いた画像検索エンジン「Image Search」を日本初導入

「採寸時の満足度が高くなったことで、その後の購入率も上がりました。現在では90%前後のお客様が採寸後、商品のご購入をされています」
FABRIC TOKYO 事業推進チーム ストアマネージャー 藤本 崇氏

ネットショップや実店舗へのAI導入が増えてきましたね。ユーザーの手間を省くのはもちろん、接客で生じる作業の手間も省けるので、顧客満足度の向上にもつながっているようです。

今はまだ珍しいのでこうして記事になりますが、そのうち当たり前になってくるでしょう。導入していないことがユーザーの不満になる時代になっていきますので、自社と相性の良いAIは早めに探しておきたいですね。

関連記事

決済や物流も絡んだ問題

ヤフーとアスクルの「LOHACO」を巡る対立[関係悪化の経緯と背景まとめ] | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6655

ヤフーはなぜロハコ を自分のものにしたいのか? | note(手塚康輔)
https://note.mu/tezu/n/n2bdfd311c145

まとめると、

  • ヤフーがBtoC向けECの「LOHACO」の譲渡をアスクルに要求。アスクルはそれを拒否し、業務・資本提携関係の解消を申し入れた
  • ヤフーは業務・資本提携関係を継続した上で、アスクル岩田彰一郎代表取締役社長の退任を要求した
  • ヤフーはPayPayの活性化、物流強化などのためにも「LOHACO」を自社で運営したいと考えられる

PayPayの利用を促進するため、家電量販店やコンビニなどと連携してキャンペーンを繰り返しています。みんなが利用しやすいリアルの流通チェーンで得するキャンペーンは効果絶大です。

(中略)

ヤフーショッピングで買い物するとTポイントではなく、PayPayボーナスが支給されるようになりました。PayPayボーナスの利用先としてもロハコの日用品は最適です。PayPayの利用を活性化するのに日用品ECの使い道はたくさんあるのです。
ヤフーはなぜロハコ を自分のものにしたいのか?

業界内ではこのニュースがかなり話題になりましたね。実際にどんなことが起っているのかはわかりませんが、引用した記事にあるようにヤフーとしては「LOHACO」は何としても欲しい事業のようです。PayPayを使ってもらうためにも頻繁に決済が発生する日用品は最適ですよね。17日の出来事なので今週にも動きがありそうです。

関連記事

EC全般

OMO時代に知るべきネットビジネスの勝ち方 | 日経ビジネス電子版
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19nv/00124/00027/

3ページ目にある「戦いに勝つために必要な要素」は必読です。シンプルですがすっと頭に入ります。

メルカリで売れたらロッカーに入れるだけ、広島で「梱包・発送代行」実験 | ケータイ Watch
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1195896.html

これは欲しい! ものすごく欲しい! 売りたいものはあるけど梱包と発送が……と思うことがよくありますので。

「率」ばかり見てパイを狭めてませんか? システマチックに売上アップが狙える「主力製品」の見つけかた | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/6838

まずはネットショップの売上を見て改善効果の算出を。

「消費1万人調査」調査結果を発表「ネットスーパー」の利用意向、全年代で3割超え | ひらけ、みらい。生活総研
https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2019/07/shohi2.jpg

性年代・エリアの人口構成比で調査人数を割り当てているのでこうなるかなと。都会はネットスーパーなどのサービスが充実していますよね。

「楽天市場」で男性向け美容関連商品が伸びている――売上規模は5年間で3.5倍に | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6653

ここは今後伸びそう。ドラッグストアでもどんどん売り場が広がってますよね。

「Wowma!」→「au Wowma!」に名称変更へ | 通販通信
https://www.tsuhannews.jp/69768

「Wowma!」の前は「auショッピングモール」。最初からこれで良かったんじゃないかと……。

「オフラインとオンラインは区別しない。すべてをCXの一部に」メルカリがオフライン施策に注力する理由 | MarkeZine
https://markezine.jp/article/detail/31497

そう、どんなショップでも区別する必要はないはず。どこに接点があるかが違うだけ。

今週の名言

エサやりとかトイレとか、猫の面倒をロボットがぜんぶやってくれるとしたら、猫を飼う意味ってなんでしょう?

糸井重里氏に聞く、雑用をAIにやらせる未来が「ディストピアかもしれない」理由 |ビジネス+IT
https://www.sbbit.jp/article/cont1/36675

なんでもかんでもAIになった先には何があるのでしょうか? AIが普及するのは良いのですが、記事中にある「人のよろこび」みたいなものを置き去りにしてはいけないですよね。

AIを中途半端にかじった評論家、学者が『AIに何ができる』と低く評価するのは、時代錯誤も甚だしい。(AIの活用を始めるのは)いまからでも手遅れではないが、かなり遅れている状況だ。

「日本はAI後進国」「早く自覚してほしい」 ソフトバンク孫社長が憂慮 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/18/news101.html

糸井さんの発言と真逆のように見えますがそうではないです。AIを活用する前提でどうやって幸せな生活をしていくのか? ということです。

筆者出版情報

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森野誠之 著
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