企業からの情報発信、受け取る手段の上位は公式Webサイトが41%、メルマガが32%。重要な情報はメールが1位で3割

WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査。企業からの情報を受け取るのに希望する手段、希望する重要な情報を受け取る手段などについて消費者の意識を調べた

鳥栖 剛[執筆]

2024年6月4日 8:30

WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査によると、企業からの情報を受け取る手段として望むのは公式Webサイトがトップ、次いでメルマガとなった。配送状況など重要な情報の受け取り手段はメールを希望するユーザーが多い。

調査は3月28日から4月1日、全国13歳~80歳代の男女2438人(年齢の均等割付で実施)にインターネットで調査した。

企業からの情報を受け取るのに希望する手段

「公式Webサイト(ホームページ)」(41%)、「メールマガジン」(32%)が多数で、SNSやLINEは20%未満にとどまった。

年齢別の傾向を見ると、10代は「公式SNS」で情報を受け取っていることが多い。20代は「公式Webサイト(ホームページ)」と「公式SNS」、30代以上は「公式Webサイト(ホームページ)」と「企業からのメールマガジン」が上位。60代、70代は「メールマガジン」を積極的に活用している。

WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査
希望する情報を得る手段は公式サイト経由がトップに

希望する重要な情報を受け取る手段

ポイントの有効期限、商品の配送状況の通知、支払い期日のお知らせといった重要情報の受け取り手段について、29%が「企業からのメールマガジン」、次いで28%が「公式Webサイト(ホームページ)」を選択。「公式LINE」(12%)、「公式アプリ(スマートフォンのアプリケーション)からの通知」(11%)が続いた。

企業から受け取る情報のなかでも、個人向けで重要度の高いものは、メールや公式サイトのマイページで確認したいと思っているユーザーが多いようだ。

WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査
配送状況など重要な情報はメールでの受け取り希望が最多

公式アプリや公式LINEの活用

公式アプリをダウンロードするきっかけは、33%が「割引クーポンがもらえるから」と回答。次いで、30%が「会員登録するタイミングで」、29%が「商品を購入したタイミングで」を選択した。

年齢別の傾向では、70~80代は「商品を購入したタイミングで」「会員登録するタイミングで」が上位を占めた。「公式アプリをダウンロードしたことがない」の選択者は全年代で5%未満にとどまった。

WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査
公式アプリをダウンロードするきっかけは「割引クーポン」

公式LINEの友だち追加のきっかけは、アプリと同様に「割引クーポンがもらえるから」がトップ(28%)。次いで18%が「商品を購入したタイミングで」と答えた。

年齢別傾向では、70代以上は「公式LINEを友だちに追加したことがない」が増える傾向にある。

WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査
公式LINE友だち追加も「割引クーポン」が魅力に

企業から届く情報を煩わしく感じた経験

57%が煩わしいと感じたことが「ある」と回答。煩わしいと感じたポイントとしては、「興味がない情報だった」(39%)、「頻度が多い」(37%)。

WOW WORLDは「企業のエンゲージメント向上には、個々の関心に合った内容を適切なタイミングで配信することが鍵。企業の一方的な情報提供ではなく、受け手の興味やニーズに応じたアプローチをすることが必要」と指摘している。

WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査
煩わしさを感じるポイントは中身と頻度にあった

商品の値下げや再入荷の連絡、行動履歴を利用したマーケティングについて

ジオマーケティング、値下げ・再入荷通知、ポップアップ施策などへの印象についても聞いた。消費者からはおおむね好意的に捉えられていることがわかった。

「あなたは会員登録をしているお店に着いた瞬間、スマートフォンに割引クーポンが届いたらどう思いますか」という質問に対して、58%が「嬉しい」「どちらかというと嬉しい」を選択。「不快」「どちらかというと不快」を選択した人は9%にとどまり、位置情報を活用したジオマーケティングは好意的に捉えられているようだ。

WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査
ジオマーケティング施策を好意的に思わないのは9%にとどまった

値下げや再入荷通知については、59%が「嬉しい」「どちらかというと嬉しい」と回答。「不快」「どちらかというと不快」を選択した人は8%だった。Webサイトの閲覧履歴やお気に入り登録機能を利用したマーケティングコミュニケーションは有効と言えそうだ。

WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査
再入荷や値下げの通知などは約6割が好意的に捉えていた

ポップアップによるクーポン表示については、「嬉しい」「どちらかというと嬉しい」が60%となった。「不快」「どちらかというと不快」を選択した人は8%。過半数のユーザーがポップアップ型のWeb接客に好意的だった。

WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査
ポップアップ表示を不快に感じるのは8%だけだった

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