企業からの情報発信、受け取る手段の上位は公式Webサイトが41%、メルマガが32%。重要な情報はメールが1位で3割
WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」調査によると、企業からの情報を受け取る手段として望むのは公式Webサイトがトップ、次いでメルマガとなった。配送状況など重要な情報の受け取り手段はメールを希望するユーザーが多い。
調査は3月28日から4月1日、全国13歳~80歳代の男女2438人(年齢の均等割付で実施)にインターネットで調査した。
企業からの情報を受け取るのに希望する手段
「公式Webサイト(ホームページ)」(41%)、「メールマガジン」(32%)が多数で、SNSやLINEは20%未満にとどまった。
年齢別の傾向を見ると、10代は「公式SNS」で情報を受け取っていることが多い。20代は「公式Webサイト(ホームページ)」と「公式SNS」、30代以上は「公式Webサイト(ホームページ)」と「企業からのメールマガジン」が上位。60代、70代は「メールマガジン」を積極的に活用している。
希望する重要な情報を受け取る手段
ポイントの有効期限、商品の配送状況の通知、支払い期日のお知らせといった重要情報の受け取り手段について、29%が「企業からのメールマガジン」、次いで28%が「公式Webサイト(ホームページ)」を選択。「公式LINE」(12%)、「公式アプリ(スマートフォンのアプリケーション)からの通知」(11%)が続いた。
企業から受け取る情報のなかでも、個人向けで重要度の高いものは、メールや公式サイトのマイページで確認したいと思っているユーザーが多いようだ。
公式アプリや公式LINEの活用
公式アプリをダウンロードするきっかけは、33%が「割引クーポンがもらえるから」と回答。次いで、30%が「会員登録するタイミングで」、29%が「商品を購入したタイミングで」を選択した。
年齢別の傾向では、70~80代は「商品を購入したタイミングで」「会員登録するタイミングで」が上位を占めた。「公式アプリをダウンロードしたことがない」の選択者は全年代で5%未満にとどまった。
公式LINEの友だち追加のきっかけは、アプリと同様に「割引クーポンがもらえるから」がトップ(28%)。次いで18%が「商品を購入したタイミングで」と答えた。
年齢別傾向では、70代以上は「公式LINEを友だちに追加したことがない」が増える傾向にある。
企業から届く情報を煩わしく感じた経験
57%が煩わしいと感じたことが「ある」と回答。煩わしいと感じたポイントとしては、「興味がない情報だった」(39%)、「頻度が多い」(37%)。
WOW WORLDは「企業のエンゲージメント向上には、個々の関心に合った内容を適切なタイミングで配信することが鍵。企業の一方的な情報提供ではなく、受け手の興味やニーズに応じたアプローチをすることが必要」と指摘している。
商品の値下げや再入荷の連絡、行動履歴を利用したマーケティングについて
ジオマーケティング、値下げ・再入荷通知、ポップアップ施策などへの印象についても聞いた。消費者からはおおむね好意的に捉えられていることがわかった。
「あなたは会員登録をしているお店に着いた瞬間、スマートフォンに割引クーポンが届いたらどう思いますか」という質問に対して、58%が「嬉しい」「どちらかというと嬉しい」を選択。「不快」「どちらかというと不快」を選択した人は9%にとどまり、位置情報を活用したジオマーケティングは好意的に捉えられているようだ。
値下げや再入荷通知については、59%が「嬉しい」「どちらかというと嬉しい」と回答。「不快」「どちらかというと不快」を選択した人は8%だった。Webサイトの閲覧履歴やお気に入り登録機能を利用したマーケティングコミュニケーションは有効と言えそうだ。
ポップアップによるクーポン表示については、「嬉しい」「どちらかというと嬉しい」が60%となった。「不快」「どちらかというと不快」を選択した人は8%。過半数のユーザーがポップアップ型のWeb接客に好意的だった。